
仲間が帰ったのが23時過ぎ。それから料理なぞする気は
全くなくなってしまったのだが、流し台で雑多に転がって
おるジャガイモ共がねぇアナタ私たちをここまで本気にし
といて何も手を出さない気?いくじなしねぇつまらないわ
ぁと小馬鹿にした態度をとりやがるので仕様がない、こ奴
等を調理し喰らってやることにした。
ヘイユウいいのかい喰っちゃうよとその体をやさしく手に
とり丁寧に磨く。奴等の体は私の掌の上で上着(泥)を脱
ぎ捨て美しい肌がみるみる露になっていく。初対面のくせ
になんて大胆なのだろう。いとも容易く丸裸になった奴等
を見ておるとさてこれからどうしてやろうかと妄想ばかり
が膨らみ気が気ではなくなってしまう。奴等は私の掌の上
でその思惑を見透かしたようにいたずらな笑みを浮かべそ
の肢体を輝かせながらねぇアナタいまイヤラシイこと考え
ていたでしょうウフフなんて。甘い囁きに私はどうにかな
ってしまいそうだ。さらに奴等は痛いのはイヤよアナタの
愛情で私を優しく料理して頂戴と囁く。なんてこった。掌
の上で転がされているのは私のほうであった。気づいたと
きにはもう遅く、理性の糸はプチリと切れ、私はただひた
すら、無我夢中で奴等を…
酒池肉林の宴の始まりである。
作りすぎ。理性が吹っ飛ぶと見境ないですな。当初の予定ではコロッケ
のみ作ろうと思っていたのだが、奴等の魅力のドツボに嵌っ
てしまった。
私は昔からジャガイモが大好きであった。母親からは
「イモ男」という名誉ある称号まで頂いた。
そのイモ男がイモ料理をするわけだ。見境などなくなるのは
必然である。
とりあえず紹介しよう。至ってシンプルなコロッケにじゃが
バター、皮付きフライドポテトにポテトラザニア。
喰いきれるはずもない。
イモ生活開始。